活動レポート

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一期生

スミファ実行委員 加藤清隆

株式会社東北紙業社勤務。
一参加企業としてスミファに関わったのがきっかけで、すみだ地域イベントプロデューサー講座(イベプロ)を受講。
卒業後、スミファ実行委員としてイベント運営の根幹に関わり、他イベントで告知活動を行うなど精力的に活動中。
「イベプロですみだJAZZストリートフェスティバル仕掛け人をはじめ様々な人と出会えたことは財産だ」という加藤さん。
その後も山田さんのイベントにボランティア参加したり、アドバイスを受けたりと親交が続いている。

実行委員になって知ったすみだの魅力と課題

すみだファクトリーめぐり スミファ

2015年11月21日(土)・22日(日) 10:00~17:00
墨田区内15か所の工場などにて

モノづくりの街である墨田区内に点在する中小工場が主催の工場びらきイベント。
職人と直接話せるオープンファクトリーや、さまざまな機械や素材をさわってモノづくりを体験できるワークショップ、 ガイドと各工場を渡り歩くツアーなど企画が盛りだくさん。
来場者は、工場があるのは知っていたが、何を作っているのか知らなかったという近隣住民や、モノづくりに興味がある学生、 デザイナー・クリエイターなど、多方面に渡る。
2012年から始まり、4年目。
1回目から一参加企業として関わってきた加藤さんだが、イベプロの受講や実行委員を経て、5年目という節目を迎えるにあたり、 スミファの真価が問われる重要な時期が来ているのではないかと語る。

▲『TASK工場見学バスツアー』にて スミファを告知する様子。「ツアーの参加工場は、クリエイターとの相性がいい」と伝える。現場をよくしる加藤さんの発言に、参加クリエイターの熱が上がる場面だった。

スミファに参加したのはどういうきっかけが?

根っからのイベント好きなんですよ。学生時代は生徒会や学園祭の実行委員会にも所属していました。 そのせいか、地域イベントには自然と惹かれるものがあって…。 イベプロをきっかけに、いろいろな街のボランティア活動にも参加しましたが、改めて、イベントが好きなんだなと思いました。
初めスミファには、工場を開く参加企業として係りました。 参加による企業としての短期的な利益はほとんど見込めません。
むしろ時間も人件費も準備費用もすごく掛かり、持ち出し でやってるところがほとんどじゃないかな。 では、なんで やるかというと、すみだのモノづくりを絶やさないためと言うスミファの想いに共感したからです。 墨田区って一時期1万2,000社くらいの街工場があったらしいですが今は3,000社くらい。何年か後には2,500社くらいになってしまう。 今は新規参入が難しい業界なので、街工場の技術が持っているものづくりの基盤が無くなっちゃうことへの危機感が強くあります。 こういう想いが形になったのがスミファです。
こんな動きがうまれるコミュニケーションの密さがあるのは下町の魅力ですよね。
▲息子さん(小1と小4) 何十年後は、彼らが東北紙業社の4代目!?かも!?

スミファの価値を広めていくための課題とは?

技術をデザイナーや地域の人に知ってもらうことも大きな意味があるのですが、 何より職人さんたちが別にふつうだと思っている自分の仕事を、実はすごいことだって気づく機会でもあるんですよね。それこそ最初は照れながら説明しますが、 だんだん目の色がキラキラしてきて…。職人さんの取り組む姿勢が変わることは、モノづくり企業にとってすごく大きい。 もしかしたら短期的な利益よりもっと重要かもしれないですね。会社の、いや、社会の未来が変わっちゃうかもしれないんですから。 そのためにスミファを新しい企業にもどんどん利用してもらいたいと思っています。
しかし、今期のスミファはそのための準備が甘かったということが、実行委員に加わった私の反省点です。 すみだ特有の密なコミュニケーションとあうんの呼吸で成立してしまって、資料にしていない部分が多く、初めて参加する人には情報が少なすぎて戸惑わせてしまったように思います。 それじゃ、輪が広がって行かない。せっかく基盤を作っていただいたのですから、 次のステップに進むために、もう一度、1からスミファを見つめ直すことが必要だと感じました。
▲スミファ当日。ワークショップの説明をする加藤さん。

これだから、イベントはやめられない

息子がすっごく楽しみにしてるんですよ。スミファの時は職人さんから教わった「空押し」や「象嵌(ぞうがん)」といった加工をお客さん相手に披露しているんです。 そうそう笑っちゃったんですが、お客さんの中に出版社の人がいたらしく、後日おっきな封筒が届いて開けてみたら、「(息子さんの名前)くん、いろいろ説明してくれて、ありがとうございました。 お約束した飛行機と電車の雑誌お送りします」って。子供は大喜びしてるけど、家族は大慌てで、お礼の サンプルと手紙書いて贈りました。 こんな素敵な出会いがあるから、イベントは面白いですよね。 今スミファは息子のためにやっているんです、僕。

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